【番外編:東京〜福岡1050km歩いてわかったこと】

みなさん、おはようございます!
こんにちは!こんばんは!

今回は番外編として、当社共同代表デビが、
424日から510日までの17日間で、【東京~福岡1050km歩いた話】をお送りします

なぜやるのか、旅の中で気づいたこと、感じたことは何か
少し長くなりますが、最後までお付き合いください

なぜやるのか
きっかけは、4月初旬の東北キャラバン経営合宿に遡ります
東北をぐるっと周る道中で立ち寄った、青森の不老不死温泉での※1フロトーーークでの話

合同会社こっから唯一の制度らしい制度である※2 Playful Planet Questを使って、
デビ自身がどこに行きたいのか、自分の器を拡げる為に何をするのか、を話していました
下記はその会話の一コマ
デビ「学生の時、墨が京都から東京まで東海道を歩いた時に参加できなくて実は悔しかったんよなぁ 
それを考えると東京から大阪じゃなくて、今住んでる東京から福岡まで歩いて帰ると面白そうやなと思ってるねんなぁ」
周り「それめちゃいいやん!距離的にも1000km以上あって体も鍛えられるし、一人で乗り越えるとなると自分の器が磨かれてるんちゃう?」
デビのふとした思いつきにもかかわらず、あれよあれよという間に周りのメンバーも賛成

元々はキューバ・アフリカなど他のメンバーのように海外に行くことを考えていたデビ
でも、本当にそれで自分の器が磨けるのか、何を持ち帰るのか、なかなかしっくりこず悶々と考えていました
そんな中、思いつきで言ってみた東京~福岡のウォーキングジャーニー
何の根拠・理由もないように見えて、実はそんな苦行のような旅こそが必要だったと、のちに証明することになります

※1 こっからの未来はしばしばこの場から生まれます気持ちの良い温泉に浸かりながら素っ裸で行う、クリエイション溢れるミーティング
※2 自己開発(トレーニング)か事業開発を目的とした、海外でのネットワーキングや視察を支援する制度

いよいよ出発
仕事や予定の都合上、日程は424()から510()の17日間のみ
1050kmを17日間で歩く=162km
時速6kmで10時間ちょっと、ペースが落ちても12時間
朝早くから歩けば、あとは気合いと根性でなんとかなるやろ!
足を痛めたり急なトラブルも、その場で対応していけばなんとかなるはず!
と、これまでの「なんとかなるやろう」思考でそこそこの準備

「道中楽しみながらおいしいものでも食べていこ!」
そんな気持ちで東京を出発

しかし、景色を楽しむ余裕があったのは神奈川に入るころまで
どんどん体が悲鳴を上げ始めました

内太腿の内転筋の痛み
休憩後ガチガチに固まる足
左膝の激痛
脛の筋肉の痙攣

「綺麗な景色なんか目に入らない
 美味しいものもどうでもいい
 ただただ休みたい
 なんでこんなこと始めたんやろ
 ほんまに辛い」

後悔がこみ上げてきます
そして夜の山道は、初日にも関わらず彼の心を折るのには十分すぎたようです

「もう、初日やけどリタイアしよう」

そう心の中で決め、
そもそもの意思決定や事前準備の甘さを悔いながら歩いていると、
目の前に目的のホテルが!

「ようやく着いた・・これを後16日もやるなんて
 とりあえず今日はゆっくりして寝よう」

死んだように眠りにつきました
でもまだ旅は、始まったばかりです

朝、足もまだ痛む中、とりあえず歩き始めました
足が動かなくなってリタイアするかもしれないけど、
最後の気力を振り絞って2日目がスタート

左膝の激痛や脹脛の筋肉痛が全く癒えない中、地獄の箱根山へ 
「もう無理だ・・リタイアしよう」
そんな思いと、今までの旅路を無駄にしたくない思いのせめぎ合い
激痛に耐え、やっとの思いで2日目もホテルに到着

実は毎日が、こんな葛藤の積み重ね
自問自答しながら、時には暑さと疲れで意識朦朧としながら、
ただひたすら1050kmを歩き続けました

イノシシに逢ったり
道を5km間違えたり
夜の山道では、トラックが真横をビュンビュン走るのに心底恐怖したり
詳しい日々の出来事は、デビのFacebookをご覧ください

この旅で気づいたこと・感じたこと
そんな旅路で、デビの中で育まれた想いが3

・決めるのは全部自分
・道中楽しむ
・捨てるを覚える

・決めるのは全部自分
 今回の旅を決めたのは自分
 体の痛みを理由にリタイアするのも自分
 リタイアせずにやり切ると決めたのも自分
 やり切ったのも自分

 要するに全ては自分にあるということ
 自分の内側に目を向けて見る
 そうすると答えがある

 「決めるのは全部自分」一見当たり前のようだけど、
 辛いことも色んな感情もごちゃまぜになった、この体験を通じて得たもの
 人生においても本当に大きなことだったとデビは言います

・道中楽しむ
 日々起こる判断ミスや失敗
 道を間違えていることに気づかず5km戻ったり(1時間のロス!)、
 雨は降らないだろうと進んだら、30分後に降ってきてびしょ濡れ、
 その度に自分の判断や行動に腹を立てるしモチベーションも下がる
 そんな散々な失敗を重ね続けた極限の状況でふと湧いてきたこと

 「で、どうする?楽しんだ方がいいんでないか?」
 
 これも実際、仕事や日常生活でも多くあること
 当初予定の変更や、計画ズレに対して、ついつい苛立ってしまう
 でも、起こったことは事実で、そこからどうする?の観点があれば、
 楽しさを見出すことができる
 楽しさを見出せると、また前に進むことができる

 間違えや失敗をダメと思わず、
 それすらも一つの道のり(プロセス)だと捉えて楽しめるかどうかが、
 大事な観点だと気づけたとのこと

・捨てるを覚える
 今回の旅の成功の大きな要因の一つは、大きな荷物をおろしたこと
 これは比喩でもなく、本当に大きなリュックを大阪に置いてきました
 
 荷物には、こんなことあったらどうしよう、あんなことがあるかもしれない、
 という不安や恐れから用意したモノがいっぱい
 でも、それが逆にかなりの物理的な重りとなって、足を痛める原因となっていました
 必要最低限のものだけをポケットに詰め込んだら、実はリュックもいらない
 身軽になってペースが上がった結果、定めていた期日に間に合いました

 モノに限った話ではなく、重圧なんかの精神的な重りも一緒なのかもしれません
 捨てる(手放す)ことで軽やかに次の一歩を踏み出せる
 実はそれが、ゴールにたどり着く最高の方法なのかも?
 
最後に
この旅は、17日という短期間ながらも本当に大きなものを得られた旅になりました

1000km歩くことができるんだったら、他は何でもできそうな気がする
「なんとかなるやろう」じゃなんともならないこともあるけど、全ては自分次第!
思い通りにいかないことや失敗も、そのプロセスを楽しみながら、
本質的じゃない色んな重荷は手放して、軽やかに一歩を踏み出す!

ゴール直後「今ならかめはめ波打てそうな気がする」と、
その漲るエネルギーを独特の表現で話してくれたデビ

これからも、この旅のギフトを大切にし、
さらに軽やかにいろんなチャレンジをし続けていくでしょう

まさに「こっから」Playfulな人生を体現するデビにご期待ください!

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