【サハラマラソン完走しました!〜後編 いよいよ砂漠へ〜】



さて、先日のブログでサハラマラソン完走しました〜前編〜をお届けしました。
前編は導入編ということで

■サハラマラソンって一体何?
■何故サハラマラソンにチャレンジしたの?
■砂漠突入前の準備

となっていましたが今回はいよいよサハラ砂漠マラソン本編突入となります!
すこ〜しの隙間時間あれば読んでやってくださいませ!


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4/5(金)集合場所はパリ。

パリの空港からモロッコのワルザザートという街へ飛行機で4時間。
その後バスに乗り換え7時間。ようやく現地へ到着。

移動でヘトヘトになりながらも到着したのは砂の大地。
一面砂しかない。


すぐ夕食を食べて就寝。


夜はかなり寒く、風が吹き荒れ砂が舞う。
寝袋で顔だけ出して寝るも、寒いし砂かぶりまくるしで
ほぼ寝れず朝を迎えた時、莫大な不安が襲ってきました・・。

「毎日、砂漠の上を走った後の疲れがあるのに寝れない・・・
 疲れ取れるのか?過酷すぎる・・・」

砂まみれ・・・
食べ物の中にも砂が入る
もちろん服にも砂が入る
全てが砂・・・

そんな中、初日を迎える。Stage1
スタートはこのマラソン大会の創設者、パトリックさんの挨拶から始まる。

大会自体の仕立ては段取りこそ悪いものの、
参加者のテンションのあげ方は一級品!
スタッフ全員がまさに一丸となって会場を盛り上げる。
徹底的に全員がやりきるので、
参加者もどんどんテンションが上がる!
とりあえずみんなテンションが高い!

僕も負けじとこの為に用意した、
ターコイズブルーと日の丸に染め上げた髪の毛をアピールしながら、
持ってきたサッカーボールを取り出しドリブルしながらスタート!

スタート時にはフランスやモロッコのメディアから
かなり注目されアピールに成功!


なんとモロッコテレビには個別で追いかけられて
そのままニュースとしてモロッコ全土に流れる!
モロッコデビューも果たした。

初日はテンション高くゴール!7時間。
もちろんかなりハードで疲れたものの、
「後6日これをやりきったらいけるのか!」とテンションが高いそのまま就寝。
テントも自分たちでうまく改良し風が入らないよう工夫したので
昨晩よりは寝心地も安定しわずかながら寝れる環境に。

そして迎えた2日目。Stage2
順調に歩きながらも、足に豆ができたことを自覚しながら
昼を迎えたら、現れたのは大砂丘。
「デューン DUNE」と呼ばれるその砂丘は
13km全てが連続する砂山で
「ボッキボキ!!」と明確に音が聞こえるほど心が折れる・・。


小濱さんも僕も沈黙・・・。
初日と距離が一緒で且つボールも蹴らずに歩いたのに、
9時間もかかりゴール。疲労がマックスに・・。
ただ、この日の晩御飯はアルファ米と言われるお湯で返すご飯に、
なんと★どん兵衛天ぷらそば★
激烈にま・い・う〜〜!
もちろん砂まみれになるのですが、そんなことも忘れて
そのまま幸せに就寝。

3日目。Stage3。この日も砂丘だらけ・・。
そして足の豆が続々できては潰れてが続き激痛の中、
昼前に気持ち悪くなり頭がぼーっとしてくる・・・。
ハンガーノックと呼ばれる極度の低血糖状態。
完全なエネルギー切れを起こし、途中30分砂漠の真ん中の休憩ポイントで寝込む・・・。

小濱さんや応援してくれた人に迷惑は掛けれない。
特効薬的なカフェイン入りのエネルギー流動食を流し込み再びスタート。
なんとか9時間掛けてその日もゴールできた。

しかしここで更なる不安に。
足はボロボロで歩けず、
左の小指はばい菌が入り膿みが出てきて触るだけで激痛・・。

ほぼ寝れずの状態で次の日はオーバーナイトステージ。
78kmを丸一日かけて完走するコース・・。

もしかしたら走りきれないかもしれない・・。
そんな思いを旨に4日目を迎えた。

今日、自分が無理でも小濱さんだけでも完走する必要がある。
もし進めなければ、小濱さんに先行ってもらう覚悟をしよう。
と自分の中で決めてスタート。

ひたすら歩き続ける・・。
砂山を超え続け歩いていると初めてレース中日が暮れて夜に。
焼け付くような太陽が顔を隠すと一気に冷え込んでいく。

それと同時に突然めちゃめちゃ綺麗な月と星が。
その瞬間ライトを消してみると、
月光だけで砂漠を歩きながら
大パノラマで観れる星空を見ていると、
何故かわからないけど泣きそうになる。
今この瞬間、光量の関係でカメラにも写せないこの星と月が
最大の贅沢だなと思い疲れが一気に吹き飛んで
今まで無言だった二人もこの間はずっと話し続けるほど元気に!
本当に不思議な感覚だった平坦な道を終え
その後待ち受ける真っ暗の中での川渡りや大砂丘越えをクリアし、
朝の6時に日の出と共にオーバーナイトステージのゴールへ!

人生で一番しんどかった日。22時間かけてのゴール。
それと共に大号泣。

今ここに立ってるのことの感謝。
ただただ感謝。涙が止まらない。

そして次の日。
実質の最終ステージのフルマラソンスタージへ。
足はボロボロ。
30cmの靴をはるかに超えたむくんだ足を
無理やり靴に詰め込んで激痛の中でスタート。

ロキソニンをフリスクみたいに飲みまくる。

最終日はかなり大きな山を5つも超えないといけなく、
且つ距離も42kmで制限時間も短く
リタイア選手も多かった手強いコースだが、
今までのコースの中で一番早い時間でゴールすることができた!

最後5km先の山の上からゴールが見えた時は
テンション上がりきって山を駆け下り、
そのまま最高のテンションのままゴール!
二人してゴールメダルをかけてもらった後に抱き合い大号泣。

やりきった達成感や、
チャレンジしたことへの誇りや、
何よりもこのチャレンジを応援してくれた皆さんへの感謝。
全ての感情がごちゃ混ぜになり涙が止まらない。
テントに帰ってそのまま地面に吸い込まれるように眠りについた。

そして最終日。チャリティーステージ。6km
足はボロボロのままだが、
平坦な道をみんなでユニセフの青いTシャツを着て写真を撮りながら進む。

他の日本人の方々と話し合いながら、最終ゴールへ。
ゴールについたらそのままバスに乗り6時間。
800近いクタクタの疲労体を乗せて20台のバスがワルザザートの町のホテルまで運んでくれた。

久しぶりのシャワーとトイレとベッド。
人間に還った瞬間は死ぬまで忘れないだろうな。
大量の砂と疲れをそこで落とし、そのまま帰国の途へ。

かなり長くなりましたが、今回の旅で得たことは一つ。
自分の恐れを捨てたり、枠を超えたりした瞬間に、
新たなワクワクやチャレンジが生まれるというかどこからともなく出現してくるんやなと。

東京から歩いたという枠を超えたチャレンジで出会えたサハラマラソン。
そしてサハラマラソンにチャレンジしたことによりいろんな日本人の方と繋がり、
自分の次のチャレンジが見えてきたこと。
正直、サハラに挑戦するのはお金もかなり掛かるしその期間仕事も出来ない。
不安しかなかったのですが、
それを超えたことにより紡いだ繋がり。

何かを手放したら、何かが入ってくるんやなーと実感。
恐れを手放し、枠を超える。
人生一度。もっと楽しみたいなと改めて思わされたサハラマラソン。
これからも枠を超え続けたいと思います!

そして大阪で5/23(木)に報告会を開催する予定です。
このブログに書ききれないオモシロエピソードやその日ごとの心境など、
お伝えできればと思っています。
関西近辺在住の方、是非ともお越しくださいませ!

それでは今週はこの辺で。
チャオ。

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